2015年11月9日月曜日

消費者展展示紹介ー②石巻

消費者展展示紹介第二弾は、宮城県石巻市です。
 
 
はむら復興サポートは、2014年2月に震災記録漫画「ねぇねぇしってたぁ?」の原画展と、原作者中山奈保子さんの講演会を行いました。
 
 
中山さんの住んでいた町内会は約1000世帯ほどあったそうですが、津波でそのほとんどが流されました。
 
 
現在がれきはなくなりきれいになりましたが、写真にうつる家はまばらで、この地に戻ってきている世帯の少なさを物語っています。
すぐそばの海岸沿いも高盛土工事建設が予定されていますが、進んでいる様子はなく・・・。
石巻の仮設住宅入居戸数はまだ5000戸近くあるそうです。(人数にすると1万人くらい)
 
 
近くの公園も草が生え、滑り台は使えないままです。
周りも草が生い茂っている空き地がとても多く、小学生のお子さんが一人で歩くには決して安心とは言えない環境。中山さんは、いまだに小学校への送迎をおこなっているそうです。
 
「復興どころか、復旧も危うい状況」という言葉に、ずしりと重いものを感じます。
 
けれども、中山さん自身は、途方にくれたり、悲観的になるよりも、未来への期待にあふれています。
 
それは、この特別な状況下で育つ我が子を含む子どもたちへの期待です。
中山さんに、「今、一番の悩みは不安はなんですか?」とお聞きした時に、「不安よりも期待が大きいです。」とお答えになりました。
「この被災地でしか得られない体験を重ねている子供達の成長を大いに期待しています。
強い子、優しい子、思いやりのある子。そして、弱い立場にある方へ手をさしのべることができる子。」と。
「親の過剰な期待かもしれませんが・・・」と謙遜しておられましたが、大変な状況の中でも「三陸こざかなネット」と立ち上げ運営している中山さんの、未来に対する強い気持ちがかんじられました。
 
果たして自分は未来に向かって強く生きているか、そんな事を考えさせられました。
 
中山さんの活動「三陸こざかなネット」では、震災記録漫画の販売、講演会、また現地でのボランティア活動などをおこなっています。
今年は、フリーペーパーのも発行し、活動を全国に広めようと頑張っています。
フリーペーパーははむら復興サポートでも取り扱っております。
ご希望の方、または置いていただけるお店様はご連絡ください。
042-555-3656(クマガイ)
 
はむら復興サポートは、今後も、「三陸こざかなネット」との交流を続けていきたいと思っています。
 
 三陸こざかなネットホームページはコチラ→「被災地より、子供達ちの未来の為に。」
 
 
 
 

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